そこで、これから不動産売買を考える人に注視していただきたいポイントが、営業マンの“対応力”です。“対応力”というのもまた見極めが難しいと思いますので、ここでは営業マンに求められる能力とともに、対応力を見抜く方法について解説していきます。
①レスポンスの速さ
知識・経験が豊富で、色んな引き出しを持っている営業担当でも、スピード感が足りない場合は売主・買主共にもどかしさを感じることが多いです。
質問に対する回答の速さもそうですが、気になる点を先回りして不安を払拭してくれる営業担当であれば、スピーディーな不動産取引がのぞめます。
そもそも不動産は、スピード感がとても大事です。欲しいと思った物件はすぐに内見して購入申し込みを入れなければ、他の人に先を越されてしまう可能性もあります。また売却においても、買い手からの問い合わせに即座に反応できなければ、他の物件に興味を持たれてしまうことも多々ります。
②提案力
営業マンは、売主・買主に代わって不動産の売買をするのではなく、専門的な知識をもって“気づきを与える”のが仕事です。あらゆる選択肢とともに、メリットやデメリット、リスクを“伝える”提案力の高さも、営業担当の対応には求められます。
③ヒアリング力
ここ最近では、あらゆる本で「聞くちから」を勧めていますよね。
売主・買主の意向(考えている事)をヒアリングできなければ、適切な対応はできません。
例えば、「希望のエリアは○○です」と買主が言っていた場合は、鵜呑みにするのではなく、どうして○○エリアなのだろうか?と確認します。すると、職場から車で20分くらいだからという事が分かれば、○○エリアに限定するのではなく、職場に20分で通える範囲というように、選択肢が増えます。
また、すぐに「買いましょう」「売りましょう」と言ってくるのではなく、こちらの希望や状況をしっかりと聞き取ってくれるかは、良い営業担当の前提条件です。