お知らせ2024/03/08
不動産コラム~売り出し価格と一括査定の注意点
不動産を売却する際、売り出し価格の設定は成功への鍵を握る重要なステップです。
多くの売主は自然と、少しでも高い価格で物件を売りたいと願います。
このため、複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討することは一般的な手法です。
しかし、このプロセスにおいて、査定金額の数字に惑わされがちな点があります。
査定金額の誤解
査定金額を提示された時、それが「その金額で必ず売れる」という保証ではないことを理解することが極めて重要です。
査定金額はあくまでその時点での市場状況、物件の条件、周辺の成約事例などを基にした推定値に過ぎません。
つまり、実際の売却価格とは異なる場合が多く、市場の動向や購入希望者の評価によって変動します。
高預かりのリスク
複数社からの査定を比較する際、単純に最も高い査定額を提示した会社を選ぶことは避けるべきです。
これを「高預かり」と呼び、不動産会社が意図的に高い査定額を提示して契約を取り付け、後に価格を下げるよう促すことをいいます。
このような状況は売主にとって不利益をもたらし、物件の売却機会を逃す原因となりえます。
正しい査定の活用方法
査定を依頼する目的は、単に「高い金額を提示する会社を見つける」ことではありません。
査定結果を通じて、市場の現状を理解し、物件の適正価格を把握することが目的です。
そのためには、査定金額だけでなく、その金額がどのように導き出されたか、市場分析や比較物件の情報など、背景にあるデータや論理を詳細に検討する必要があります。
さらに、信頼できる不動産会社を選定する際は、査定金額の高さだけでなく、会社の実績、販売戦略、コミュニケーション能力など、総合的な観点から評価することが重要です。
適正な価格設定と合理的な販売戦略により、売却プロセスをスムーズに進め、最終的には満足のいく結果につながります。
不動産の売却は複雑なプロセスであり、価格の設定から販売戦略の立案まで、慎重な判断が求められます。
査定を賢く活用し、市場の動向を踏まえた上で、現実的な売り出し価格を設定することが、早期売却のカギとなります。
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