◇不動産コラム◇【実家じまいに苦戦】する理由
実家じまいとは、親が亡くなったり、介護施設に入ったりしたことを機に、故郷の家を整理し、売却や解体を進めることを指します。
しかし、多くの人がこの実家じまいに苦戦するのには、いくつかの理由があります。
1. 実家じまいに伴う心の整理
実家は単なる建物ではなく、家族の思い出が詰まった特別な場所です。
幼少期の記憶、大切な人との時間などが蘇り、なかなか手放せない気持ちが生じます。
「これを処分してしまったら、親とのつながりが薄れてしまうのでは?」という葛藤に陥ることも少なくありません。
2. 物の整理の大変さ
長年住み続けた家には、膨大な量の物があります。
家具、家電、衣類、書類、趣味の品など、何十年も蓄積されてきたものを整理するのは骨の折れる作業です。
どれを残し、どれを処分するべきか判断するのも容易ではありません。
3. 家の処分方法の選択肢
実家をどう処分するかも悩みの種になります。
- ・売却: しかし、地方の空き家問題が深刻化しているため、買い手がなかなか見つからないケースも多い。
- ・賃貸: 管理の手間がかかるうえ、老朽化した物件では借り手がつきにくい。
- ・解体: 費用がかかるうえ、更地になっても買い手がつかなければ負担が続く。
4. 兄弟間の意見の相違
親の家をどうするかについて、兄弟間で意見が分かれることもあります。
「売却して資産を分けたい」「思い出があるから残したい」「固定資産税が負担だから早く処分したい」など
それぞれの考え方が異なるため、スムーズに決定できないことがあります。
5. 書類・手続きの複雑さ
家の名義変更や売却のための書類手続きは、思った以上に時間と労力がかかります。
相続登記や不動産査定、税金の計算など専門的な知識を要するため、専門家の力を借りる必要が出てくることも。
まとめ
実家じまいは、心理的にも、物理的にも、法的にも負担の大きい作業です。
しかし、先延ばしにすればするほど、維持費や固定資産税の負担が増すため、計画的に進めることが大切です。
家族で話し合いながら、納得できる形で実家じまいを進めていくことが、心の整理にもつながるでしょう。
実家じまいは専門家に相談を
「何から始めればいいのかわからない」「売却や手続きが難しそう」と感じる方は、不動産の専門家に相談するのがおすすめです。
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