◇不動産コラム◇【倉敷市】なぜ人は空き家を放置してしまうのか
初回更新日:2026年3月11日
行動経済学で読み解く“動けない理由”
倉敷市では空き家の相談が増えていますが、
「放置したいから放置している」人はほとんどいません。
多くの人は、
“気になっているのに動けない”
という心理状態に陥っています。
この記事では、倉敷市の空家等対策計画や住宅統計を踏まえながら、
行動経済学の視点で「空き家が放置される理由」を読み解く、新しい切り口のコラムです。
■ 目次
- 空き家はなぜ放置されるのか(倉敷市の現状)
- 先延ばしバイアス|「気になっているのに動けない」心理
- 損失回避|損をしたくない気持ちが判断を止める
- 現状維持バイアス|“今のまま”が一番ラクに感じる理由
- 情報の複雑さ|制度が難しくて行動できなくなる
- 思い出バイアス|感情が判断を止めるケース
- 放置するとどうなる?(倉敷市の空き家リスク)
- 行動経済学から見た「動けるようになる方法」
- よくある質問(FAQ)
- 出典
- 萬屋からのひとこと
■ 1. 空き家はなぜ放置されるのか(倉敷市の現状)
倉敷市の空き家は、
- 相続後に手つかず
- 築古住宅の管理負担
- 離れ・納屋の扱いが難しい
といった理由で増えています。
しかし、相談者の多くは「やらなきゃと思っていたけど、気づけば数年経っていた」と話します。
つまり、空き家問題の本質は “心理の問題” でもあるのです。
■ 2. 先延ばしバイアス|「気になっているのに動けない」心理
行動経済学では、人は不快なことほど後回しにするという性質があります。
空き家に関する行動は、
- 相続人への連絡
- 書類探し
- 解体費用の検討
- 不動産会社への相談
など、どれも“重い”作業。
倉敷市の相談でも、「気になっていたけど5年経ってしまった」というケースは珍しくありません。
■ 3. 損失回避|損をしたくない気持ちが判断を止める
人は、得をするよりも 損を避けたい気持ちが強い と言われます。
空き家の所有者が抱える“損のイメージ”は次のとおり。
- 売ったら安く見られるのでは
- 解体費が高いのでは
- 親の家を手放す罪悪感
- 兄弟間で揉めるかもしれない
こうした不安が積み重なり、「今は動かないほうが安全」という誤った判断につながります。
■ 4. 現状維持バイアス|“今のまま”が一番ラクに感じる理由
行動経済学では、人は現状を変えないことを好むという傾向があります。
空き家の所有者にとって、
- 売る
- 解体する
- 相続人と話す
- 相談する
などは“決断”が必要。
決断にはエネルギーが必要なため、「とりあえず今のままで…」という選択が繰り返され、結果として放置が続きます。
■ 5. 情報の複雑さ|制度が難しくて行動できなくなる
空き家に関する制度は複雑です。
- 相続登記
- 固定資産税
- 解体補助金
- 空き家バンク
- 特定空家
- 建築基準法
- 用途地域
倉敷市の空家等対策計画でも、「制度が複雑で相談が遅れる」ことが課題として挙げられています。
情報が多すぎると、人は行動できなくなる。これは行動経済学で説明できる現象です。
■ 6. 思い出バイアス|感情が判断を止めるケース
空き家は単なる建物ではありません。家族の思い出が詰まった場所 です。
- 子どもの頃の記憶
- 親との思い出
- 行事や生活の記憶
行動経済学では、感情が判断を大きく左右することが知られています。
倉敷市でも、「壊すのはかわいそうで…」という理由で10年以上放置されるケースが多い。
■ 7. 放置するとどうなる?(倉敷市の空き家リスク)
倉敷市の空家等対策計画では、放置のリスクとして次が挙げられています。
- 倒壊の恐れ
- 景観悪化
- 害虫・雑草
- 不法侵入
- 特定空家指定 → 固定資産税が最大6倍に
心理的には「現状維持」がラクでも、実際には“放置が一番損をする” のが空き家問題の特徴です。
■ 8. 行動経済学から見た「動けるようになる方法」
● ① 小さな行動から始める
「まずは現地を見る」「書類を1つ探す」など、小さな行動が次の行動を生む。
● ② 期限を決める
「3月中に相続人と話す」など、期限があると動きやすい。
● ③ 第三者に相談する
専門家に相談すると、情報の複雑さが解消される。
● ④ 感情と事実を分けて考える
思い出は大切にしつつ、管理負担を整理する。
倉敷市の相談でも、「一度相談しただけで動けるようになった」というケースは多いです。
■ 9. よくある質問(FAQ)
Q. 空き家は売れますか
- 立地・状態によりますが、倉敷市は需要があるため売却可能なケースが多いです。
Q. 解体したほうがいい?
- 建物の状態・立地・用途によって異なります。現地確認が必要です。
Q. 相続登記をしていないと売れませんか
- 売却前に登記が必要です。相続人が多い場合は早めの相談が安心です。
■ 10. 出典
総務省「住宅・土地統計調査(2025年)」
倉敷市「空家等対策計画」
行動経済学(先延ばしバイアス・損失回避・現状維持バイアス)
■ 11. 萬屋からのひとこと
「空き家は“気になっているのに動けない”という心理がとても強い問題です。
倉敷市はエリアによって状況が大きく異なりますので、
まずは現地を一緒に確認しながら、最適な選択肢をご提案いたします。」



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