◇不動産コラム◇ 親族と距離を置いている方へ。不動産売却を静かに進めるために
初回更新日:2026年3月28日
はじめに
人にはそれぞれ事情があります。
親族と距離を置きたいことも、絶縁という形を選ばざるを得ないことも、
外からは見えない背景が必ずあります。
そして、どんな事情であっても、不動産だけは“仕組み”で動く という現実があります。
■ 1. 絶縁していても売却できるケース
まずは、感情ではなく“名義”が基準になります。
● 単独名義の場合
→ 原則として本人の判断で売却可能
(※判断能力や登記に問題がない場合)
● 相続がすでに終わっている場合
→ 名義が自分に移っていれば、親族と連絡を取る必要はない
● 書類が揃っている場合
→ 固定資産税通知書、登記簿、身分証などがあれば進めやすい
絶縁していても、名義が自分にあるなら、感情とは切り離して進められるというのが現実です。
■ 2. 絶縁していると売却が難しいケース
ここからは、感情ではなく“法律の仕組み”が関わる部分です。
● 共有名義
→ 売却には共有者全員の同意が必要
→ 連絡が取れないと進まない
● 相続が未完了
→ 遺産分割協議が必要
→ 誰かが絶縁状態だと止まる
● 親の土地に家を建てている
→ 土地所有者の同意が必要になる場合がある
これらは不動産会社だけでは判断できず、司法書士・弁護士など専門家の領域 になります。
不動産屋として「できること」と「できないこと」を分けてお伝えします。
■ 3. 連絡したくない場合の“現実的な選択肢”
絶縁している相手と話すのは、精神的に大きな負担です。
不動産会社としてできるのは、“直接関わらずに済む方法”を案内すること です。
● 書面だけで進める
→ 会わずに済むケースもある
● 専門家を通す
→ 不動産会社は連携役に徹する(※交渉や代理行為は専門家の領域)
● 自分の持分だけ売る(一般論)
→ 法律上可能な場合がある
→ ただし価格は下がりやすい
「無理をしない進め方」をオススメします。
■ 4. 放置するとどうなるか
事情が複雑だと、不動産のことは後回しになりがちです。
しかし、放置にはリスクがあります。
・固定資産税が毎年かかる
・建物が傷む
・相続が重なり名義人が増える
・空き家としてのリスクが高まる
特に相続が重なると、“誰とも話が進まない”状態 になりやすいです。
「今できる小さな整理」が後の負担を減らします。
■ 5. 不動産会社としての姿勢
親族の事情は、外からは見えません。見えないからこそ、踏み込みません。
・誰も責めない
・感情に触れない
・詮索しない
・無理に急がせない
・できることだけ淡々と整える
・専門家と静かに連携する
不動産会社として、“状況を整える”ことに徹します。
■ まとめ
親族と絶縁していても、不動産の売却が可能なケースはあります。
大切なのは、感情と手続きを分けて考えること。
事情が複雑でも、静かに、淡々と、不動産の部分だけを整えていけば、前に進む道は必ず見つかります。
ご相談いただいても、無理に売却を決める必要はありません。まずは、今できるところから静かに整えていきましょう。



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