固定資産税がかからない土地は危険?相続で見落としがちな実例と対処法(倉敷版)
初回更新日:2026年9月12日
相続の相談で増えているのが、 「固定資産税がかからない土地が突然出てきた」 というケースです。
一見すると「税金ゼロなら得だ」と思われがちですが、 実はこの状況には 大きなリスク が潜んでいます。
相続放棄の期限は「相続の開始を知った日から3か月以内」。
この短い期間で判断する中で、固定資産税ゼロの土地は 相続するか放棄するかの判断を大きく左右する存在 になる可能性もあります。
① 固定資産税がかからない土地=安全ではない理由
固定資産税がゼロになる理由は複数あります。
・課税対象外の土地
・課税漏れ
・価値が低すぎて課税されていない
・登記情報が古く、相続人が存在を知らない
・長年利用されず、現地の状態が行政に届いていない
ここで誤解されがちなのが、
行政は「所有者」「課税状況」「相続人」は把握しているが、現地の状態までは把握していない。
行政は名寄帳・登記簿・戸籍を通じて、
・誰の土地か
・課税対象かどうか
・その相続人が誰か
を把握しています。
つまり、
その土地の相続人が“あなた”であることは、行政側では比較的早く特定される。
ということ。
しかし一方で、
・荒れているか
・境界が不明か
・道路があるか
・利用できる状態か
・倒木・崩落の危険があるか
などの 現地の状態までは行政は確認していません。
この「把握している部分」と「把握していない部分」のズレが、 固定資産税ゼロの土地が“負動産化”する大きな原因になります。
② 実例|被相続人が存在を忘れていた土地が相続で突然現れる理由
相続手続きで名寄帳や登記簿を調べると、 家族が誰も知らなかった土地が出てくることがあります。
よくある実例は、
・親が若い頃に取得した土地を放置
・固定資産税がゼロなので存在に気づかない
・相続人も知らないまま代が変わる
・相続のタイミングで突然「所有者」として現れる
つまり、
「税金がかからない=気づかれない土地」
という構図が生まれるわけです。
③ 固定資産税ゼロの土地ほど“負動産”化しやすい
税金がゼロでも安心ではありません。むしろ危険です。
・道路がなく使えない
・山林・原野で管理が必要
・境界不明で売れない
・名義変更に手間がかかる
・放置すると近隣トラブル
・伐採・整地・解体に高額費用
固定資産税がかからない土地は、 「価値がないから課税されていない」
というケースが多く、結果として負担だけが残ることがあります。
2. 名寄帳で課税状況を確認する
課税漏れか、非課税か、価値ゼロかを判断。
3. 現地の状態・利用可能性を調べる
売却できるか、管理が必要か、負担がどれくらいかを把握。
この3つを押さえるだけで、 相続するか放棄するかの判断が大きく楽になります。
④ 価値がない土地を相続すると何が問題なのか?
「価値がないなら相続しても問題ないのでは?」 という質問は非常に多いですが、実は 問題だらけ です。
1. 売れない・手放せない
価値がない土地は買い手がつかず、 無償でも引き取り手がいないことが多い。
2. 管理責任は一生続く
固定資産税ゼロでも、 草木・倒木・不法投棄・境界トラブルなどの責任はすべて所有者。
3. 将来、家族に負の遺産として引き継がれる
あなたが相続した時点で、 その土地はあなたの相続財産になる。 つまり、次の世代に負担が回る。
4. 行政は相続人を把握しているため逃げられない
所有者・課税状況・相続人は行政が把握しているため、 「誰の土地か分からないから放置されている」ということは基本的にない。
5. 相続放棄の期限は3か月。過ぎると自動的に相続扱い
期限を過ぎると、 価値ゼロの土地でも 自動的にあなたが相続した扱い(単純承認) になる。
⑤ 固定資産税ゼロの土地が出てきたときの対処法
次の3つを必ず確認してください。
1. 登記簿で所有者を確認する
古い登記のまま放置されているケースが多い。
2. 名寄帳で課税状況を確認する
課税漏れか、非課税か、価値ゼロかを判断。
3. 現地の状態・利用可能性を調べる
売却できるか、管理が必要か、負担がどれくらいかを把握。
この3つを押さえるだけで、 相続するか放棄するかの判断が大きく楽になります。
🌿 まとめ|“固定資産税ゼロの土地”は必ず確認を
固定資産税がかからない土地は、 資産ではなく 負動産 である可能性が高いです。
相続放棄の期限は3か月。 判断を誤らないためには、 早めに不動産の状態・価値・負担を確認することが重要です。
住まいるエージェント(株)萬屋では、 こうした“忘れられた土地”の相談も多数対応しています



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