◇不動産相続コラム◇代襲相続の不動産が“ややこしい”本当の理由
初回更新日:2026年7月2日
― 相続人が増えるだけでは説明できない現場のリアル ―
倉敷市で相続の相談を受けていると、
「代襲相続になっていて、手続きが進まない」という声が年々増えています。
代襲相続は、 “相続人が増えるから大変” とよく言われますが、実際の現場ではそれだけではありません。
不動産が絡むと、 家族関係・書類・連絡・意思決定 この4つが一気に複雑になります。
ここでは、倉敷市でよくあるケースをもとに、 代襲相続の不動産が“ややこしくなる本当の理由”をまとめました。
■ ① 相続人が“世代をまたいで”増える
代襲相続では、本来相続するはずだった人が亡くなっているため、 その子ども(孫世代)が相続人になります。
つまり、
・親世代
・子世代
・孫世代
3世代が同じ相続に関わることが珍しくありません。
世代が増えるほど、価値観や生活環境がバラバラになり、 話し合いが進みにくくなります。
■ ② 相続人の“人数”よりも“距離”が問題になる
代襲相続では、相続人が全国に散らばっていることが多いです。
・県外
・海外
・連絡がつきにくい
・そもそも会ったことがない親族
人数よりも、 「距離」や「関係性の薄さ」が大きな壁になります。
書類を集めるだけで数週間〜数ヶ月かかることもあります。
■ ③ 相続放棄した人の“戸籍”まで必要になる
代襲相続では、相続放棄した人がいても、 その人の戸籍謄本が必要になるケースがあります。
「放棄したのに、なんで戸籍がいるの?」 と驚かれることが多いですが、 相続人の範囲を確定するために必要な書類です。
これが、 市町村への問い合わせが増える原因になります。
■ ④ 家族関係が複雑で“誰が誰の子か”分かりにくい
代襲相続では、家族構成が複雑になりやすいです。
・再婚
・離婚
・認知
・兄弟が多い
・年齢差が大きい
このような家庭では、 家系図を手書きで作らないと整理できないこともあります。
不動産の手続きは、 「誰が相続人か」を正確に把握しないと進みません。
■ ⑤ “誰が決めるのか”が曖昧になりやすい
代襲相続では、相続人の中に「意思決定ができない人」が混ざることがあります。
・高齢
・病気
・遠方
・関わりたくない
・不動産に興味がない
このような状態だと、 話し合いが止まる=不動産が動かない という状況が生まれます。
■ ⑥ 不動産は“分けられない”から揉めやすい
預金は分けられますが、不動産は分けられません。
・売る
・残す
・誰が住む
・誰が管理する
・誰が固定資産税を払う
これらを相続人全員で決める必要があります。
人数が多いほど、 「誰が得するか・損するか」の感情が出やすくなります。
■ 負担が大きいと感じたら
代襲相続は、戸籍の収集や相続人の確定だけでも時間がかかり、 途中で負担を感じることがあります。
その際は、 司法書士へ相談することで手続きがスムーズに進むことがあります。
不動産会社では、 法律判断や相続手続きの代行はできません(非弁行為に該当するため)。
家族構成の整理や、不動産の方向性の相談など、 不動産の範囲でできることを中心にサポートしています。
■ まとめ
代襲相続の不動産がややこしい理由は、 単に相続人が増えるからではありません。
・世代が増える
・距離がある
・戸籍が多い
・家族関係が複雑
・意思決定が難しい
不動産は分けられない
この6つが重なることで、 手続きが長期化しやすくなります。
倉敷市で代襲相続の不動産を整理したい方は、 状況を聞くだけでも負担が軽くなることがあります。
住まいるエージェント(株)萬屋では、 ご家族の状況に合わせて、無理のない進め方を一緒に考えています。



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