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◇不動産相続コラム◇倉敷市で相続した空き家を“売らない人”が多いのはなぜ?

初回更新日:2026年4月14日

— 倉敷市『空家等対策計画(令和4年度改定版)』をもとに、相続空き家が動きにくい理由を整理します —

 

倉敷市では、相続をきっかけに空き家になるケースが増え続けています。
倉敷市が公表している 『空家等対策計画(令和4年度改定版)』 でも、
「相続を契機とした空き家が多く、郊外部を中心に増加が続いている」 と明記されています。

ただ、現場で相談を受けていると、「売ったほうが良いのは分かっているのに、なかなか動けない」
という方がとても多いのが実情です。

これは“売らない”のではなく、心理・家族・手続き・費用・思い出
こうした複数の要素が重なり、動きにくい状況が生まれているだけなんです。

ここでは、倉敷市の公式資料と現場の声をもとに、その背景を整理します。

 

■ 1)「実家を手放す」ことへの心理的ハードルが大きい

 

相続した家には、

 

・親との思い出

 

・子どもの頃の記憶

 

・家族の歴史

 

が詰まっています。

 

倉敷市の計画書でも、「相続後にそのまま放置されるケースが多い」 と指摘されています。

頭では「空き家のままは良くない」と分かっていても、心が追いつかない。
これはとても自然なことです。

 

 

■ 2)兄弟間で意見がまとまらない

 

倉敷市の空き家相談でも特に多いのがこのケース。

 

・売りたい人

 

・残したい人

 

・どちらでもいい人

 

・そもそも話し合いに参加しない人

 

家族の人数が増えるほど、意見は揃いにくくなります。

結果として、「話し合いが進まないから、とりあえず現状維持」という選択になりがちです。

 

■ 3)荷物が多すぎて、片付けから進まない

 

相続した家の中には、

・親の思い出の品

・昔の写真

・家具

・処分に迷う物

 

が大量に残っています。

 

倉敷市の計画書でも、「家財の処分が負担となり、活用が進まない」と課題として挙げられています。

「片付けないと売れない」「でも片付ける気力が出ない」この状態で止まってしまう方がとても多いです。

 

 

■ 4)固定資産税が比較的安く、急がなくても困らない

 

倉敷市は全国的に見ても固定資産税が極端に高い地域ではありません。

そのため、「とりあえず置いておいても負担が少ない」という状況が生まれやすい。

結果として、「急いで売る理由がない」という判断につながります。

 

 

■ 5)売却の手続きが“難しそう”に見える

 

・相続登記

・境界

・測量

・残置物

・名義

・兄弟間の共有

・税金の話

これらが一気に押し寄せると、「どこから手をつければいいのか分からない」という状態になります。

倉敷市の計画書でも、「相続手続きの複雑さが放置の一因」と明記されています。

 

 

■ 6)相続する世代が「忙しすぎる」40〜50代である

 

倉敷市の人口構成でも、相続の中心世代は 40代後半〜50代前半 が多いとされています。

この年代は、

 

・仕事の責任が重い

 

・子どもの進学・教育費がかかる

 

・親の介護が始まる

 

・自分の家庭の家事・生活もある

 

という“人生で最も忙しい時期”。

そのため、「空き家のことを考える時間がない」「気になっているけれど後回しになる」
という状況が非常に多いのです。

空き家の問題は、“時間と心の余裕がないと動けない”
という性質を持っているため、この年代特有の事情が大きく影響します。

 

 

■ 7)2026年度からの補助金強化や行政対応も「後回しにしづらい」背景に

 

倉敷市は2026年2月更新の情報で、
空き家解体補助金(空家等除却事業費補助金)を継続・強化 しています。

  • 補助率:工事費の1/2
  • 上限額:50万円
  • 対象:特定空家等、またはそのおそれがある空き家
  • 市内業者による施工が条件
  • 令和8年2月までに工事完了が必要

また、管理不全空き家については、
助言・指導などの行政対応が行われる場合がある と明記されています。

これらの動きは、「まだ大丈夫」と思っていた空き家が、
“そろそろ向き合っておきたい存在”になりつつある ことを示しています。

焦らせる意図ではありませんが、
少しだけ早めに動くことで、選択肢が広がる時期に入っている とも言えます。

 

 

 

■ まとめ:売らないのではなく、“動けないだけ”

 

倉敷市の公式資料でも、相続をきっかけに空き家が増えていることが示されています。

そして、相続する世代が40〜50代であることも、
空き家がそのままになりやすい大きな理由のひとつ。

つまり、

「売らない」のではなく、「動けない」だけ。

 

こうした状況は、相続空き家ではよく見られることです。

 

■ 萬屋としてできること

 

・片付けの段階から相談

 

・相続登記の流れの整理(登記手続きそのものは司法書士が担当します)

 

・家族間の意見整理のサポート

 

・売る・貸す・残すの選択肢の比較

 

・現地調査と費用の見える化

 

「まずは話だけ聞きたい」そんな段階でも大丈夫です。

空き家のことを考えるのは、心の整理と同じくらい時間がかかるもの。
そのペースに合わせながら、一緒に進めていけたらと思っています。

 

 

 

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